デジタルデトックスは、誰にでも劇的に効く万能薬ではない。研究では良い変化が報告される一方、介入方法や測る項目によって結果はばらつく。
目次
良い結果が出た研究
2025年のPNAS Nexus掲載研究では、スマートフォンのモバイルインターネットを2週間遮断する介入で、持続的注意、メンタルヘルス、主観的幸福感の改善が報告された。電話やSMSまで捨てたのではなく、常時ネット接続を制限した点が重要だ。
「スマホを触らなければ全部解決」ではない
デジタルデトックス研究をまとめたレビューでは、幸福感や依存傾向などへの効果は一貫していない。期間、参加者、制限するサービスが違えば結果も変わる。短期間の研究を、すべての人の日常へそのまま当てはめることはできない。
試すなら測る
- 期間を7日または14日に決める
- 対象をSNS、ニュース、動画など一つに絞る
- 開始前後のスクリーンタイムを記録する
- 睡眠、集中、気分を1日1行で残す
結論
効果があるかは、言葉の印象ではなく自分の記録で判断したい。生活が良くなれば続け、変化がなければ方法を変える。研究は「試す価値」を示すが、「全員に効く」とまでは言っていない。
参考:PNAS Nexus(2025)“Blocking mobile internet on smartphones improves sustained attention, mental health, and subjective well-being”